仕事のお願いで翻弄される女性社長

  2018/10/24
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リナさんは、講師を派遣する会社を経営しています。


まだ1人だけの法人ですが、持ち前の営業力を駆使して、多くの企業に女性たちを紹介してきました。もちろん、人と人をマッチングさせるビジネスなので、トラブルが出てくるのはしょっちゅうです。


クライアントからクレーム、までいかない「不具合」が出てきて、その対応に追われるのは日常茶飯事。しかし、リナさんがそれ以上にストレスを抱えるのは、新人の女性講師たちに仕事を紹介する時なのです。

ケース1 引き受けてくれるんだかよくわからない

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仕事のお願いで翻弄される女性社長
知人のご紹介で、以前は大手企業で人材育成の仕事にかかわっており、現在はご結婚されてコーチングの資格を取得したAさんにお会いしました。スーツを着こなして、ビジネスマナーがしっかりできている。これはいける、最初はちょっと頑張ってもらい、そのあと講師として育成しようともくろみを立てて、簡単な自己紹介のあとで、イベント司会の仕事を依頼しました。


ですが、


「終日の仕事なんですよね。子供がまだ小学生で、学校に行っている間はいいんですけど、いえ、たぶん実家の両親に話せばそのあたりは何とかなりますけど、ですが・・・」


リナさんが根ほり葉ほり聴いているわけではないのですが、Aさんの他の仕事とかご家庭の事情について、詳しく知ることができました。まあ、要約すると、この案件を引き受けたいし、何とかやりたいんだけど、自信がないからどうすれば良いでしょうか?ということです。


さて、リナさんはAさんの話をうんうんとうなずきながら(というか聞いているフリをしながら)こんなことを考えていました。次の予定も入っているから切り上げたいが、Aさんの話は終わりそうにない。


また、クライアントの前でこの調子で会話をされると、面倒なことになりそうな予感。しかし対面でここまで引きずると断る口実が見つけにくい。


電話なら、「あ、お忙しいんですねー。承知しました。では今回は他の方に当たってみますね。すみませんでしたぁ」で済ませるのだが。


リナさんはAさんの話の切れ目を待って「Aさん、明日まで待ちますので引き受けるかどうか改めて考えてもらえますか?」


翌日、Aさんからはお断りとお詫びの連絡が入りました。リナさんのこれまでの段取りはリセットされました。また新しい人を探さなければなりません。

ケース2 金額について不満を言われる

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仕事のお願いで翻弄される女性社長
リナさん、フードコーディネーターをしているBさんとお会いしました。山形で食に関する展示会イベントの講師を探してほしい!という打診が出てきたからです。Bさんはご自宅でレッスンを行っている他、住宅展示会、自治体のイベントで講師を行った実績があるとのこと。概要を伝え、報酬の金額を伝えて了承をもらいました。


が、そのあとのBさんの一言がいけない。


「山形ですか・・・。日帰りで丸一日の仕事ですよね。ちょっとねえ・・・」


金額や拘束時間についてぼそっと不満を漏らしたのです。


もちろん、いったん頼んだのでその案件はお願いします。が、リナさんには何とも言えない不満が残りました。


そしてBさんのデビューの日。


リナさんは山形までBさんの様子を見学に行きました。意外と慣れていないご様子です。ベテラン講師なら多少の会場設備が違っても、トークで難なくこなすんですが、どうにも手順がもたついています。リナさんは新しい人材を探そうと決意しました。

ケース3 いやいや、私知らないよ!!

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仕事のお願いで翻弄される女性社長
たまにリナさんは調査案件を打診されます。小売業やサービス業に覆面調査へ行くという仕事です。依頼単価が安価なので、ほとんど利益はでません。


が、クライアントとのおつきあいもあるので引き受けています。またこの仕事は家庭がある方でも合間の時間に調査ができるので、やりたいという女性が多いのです。リナさんはCさんにとあるショッピングセンターの調査案件を依頼しました。


しかし、調査が始まってからCさんのメールが次々と飛んできます。


「フォントはどうすればよいでしょうか。半角、全角の区別は?」

「XX店の調査で店員から・・・・と言われたのですが、評価項目にないのでどうすればよいのでしょうか」

「▲▲店に14時に入店する予定だったのですが、前の調査が遅れて15時になったのですがどうしますか?」


とにかく細かな点についての質問が多いのです。Cさんは、不明な点が少しでもあるとすぐに確認したくて不安のようです。


リナさん、いやもう、それは知らないよ! 自分で判断して!!


というのが本音です。会社員ならともかくとして、業務委託契約なのです。雇用ではなく、お互い対等の立場で依頼してるのだから、できればCさんの判断にお任せしたいんですよね。


そしてCさんから納品された報告書は、う~~ん、ダメってわけではないけど、なんだか浅いよね? ちょっと目的から……外れてるというか。


会社を創業した当時は、女性たちの活躍する場を作り上げよう! と意気込んでいたリナさんですが、最近はその戦略を考え直しています。


自分が思っていた以上に、女性たちに振り回されていたのです。


なので、最近は男性講師を探すようになっています。女性らしさを打ち出している今の会社のロゴやホームページを変えようか検討しています。
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