40代、独身、フリーランスという不安 本当にあった怖い話~お仕事編~

  2018/9/25
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働く女性たちの中でも、公私ともに不安定なのが、独身でひとり暮らし、かつ仕事もフリーランスという人たちです。彼女たちが抱える不安を具体的に語ってもらうシリーズの第2回。


主人公の由子さん(仮名)は、45歳で独身のフリーライター。第1回では、由子さんがリーマンショックや東日本大震災の影響を受けて、やむを得ずフリーライターになった経緯を話してくれました。


40代、独身、フリーランスという不安 第1回


今回は、彼女が実際に経験した、仕事上での「本当にあった怖い話」です。ただし、由子さんが特定されないよう、脚色して掲載しています。

東北大震災を機にフリーライターとして活動することに

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2011年3月、東日本大震災が発生した時に飲食店で働いていた由子さん。


当時、世の中が自粛ムードに包まれ、外食を控える人が続出したことから、飲食店の経営が悪化。契約社員だった由子さんは解雇されてしまい、震災後の不景気が続く中、再就職先も見つかりませんでした。


仕方なく由子さんは、以前、ある地方都市の出版社に勤務し、取材や原稿執筆をしていた経験を活かし、フリーライターとして活動することに。しかし、お金も人脈も何もないところからのスタートとなってしまいました。


「当時は、電車代すらない状態だったので、頼みの綱はインターネットでした。自宅のパソコンと携帯電話を駆使して、ツイッターで『編集長』と名の付く人をフォローしまくり、ライターを募集していないかと、DMを送りました」(以下、カギカッコは由子さん)

とても食べていけるような金額ではないギャラ

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こうして、ある業界のウェブニュースの記事を書くことになった由子さんでしたが、当時のウェブ媒体の原稿料はかなり安価。とても食べていけるような金額ではなかったそうです。


「それでも、なんとか現金収入を得られるようになったので、自作の名刺を作り、電車に乗って異業種交流会に行きまくりました」

ギャラが高いとトラブルに見舞われる日々

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フリーになって数か月後、少しずつ人脈が広がり、由子さんのもとには、それまでよりも金額の高い仕事の依頼が来るようになりました。


ようやく仕事が増えてきたものの、今度はトラブルに見舞われるようになったといいます。


「依頼のあった仕事が突然キャンセルになった、入ってくるはずのギャラが入ってこない、高額な交通費を立て替えなければならない、セクハラに遭っても……泣き寝入り。あり得ないことの連続で、びっくりするやら悲しいやら。東京のライター業界のことをあまり知らないまま、仕事を始めざるを得なかったので、仕方がないと思うしかありませんでしたね」

何度も打ち合わせを重ねて、資料もたくさん…つくり

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40代、独身、フリーランスという不安 本当にあった怖い話~お仕事編~
なかでも、とくに酷かったトラブルを具体的に挙げてもらいました。


ある時、由子さんは、異業種交流会で知り合った研修会社社員Aさんから「わかりやすい文章表現を教える講座の講師を務めてほしい」と依頼を受けます。講師料は十数万円。原稿料とは比較にならないほど高く、由子さんは二つ返事で引き受けました。


「依頼を受けたのが、ある年の12月頃。翌年の4月から開講してほしいからと、何度も打ち合わせを重ねて、資料もたくさん作りました。その資料は、打ち合わせする度に『ブラッシュアップが必要だ』と言われ、何度も作り直させられたんです」


しかし、翌年の3月になっても4月になっても、Aさんからも研修会社からも、講座の日程が上がって来ません。由子さんは、Aさんに何度も問い合わせをしましたが、のらりくらりとかわされ続けたそうです……そして。


「結局、その会社が潰れちゃったんですよ。当時、何度も打ち合わせした事務所に行ってみたのですが、社名の入った表札もないし、電話をかけてもつながらない。Aさんも電話番号を変えてしまって、連絡がつかなくなりました」

立場がもの凄く弱くて、泣き寝入りするしかない

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この他にも、何時間もかけて取材し、長い原稿を納品したにもかかわらず、原稿料を支払わないまま、連絡が途絶えてしまった人がいたり、原稿執筆の業務契約を交わして、取材を進めたにもかかわらず、先方の都合で突然キャンセルされたりしたこともあるそうです。


「同業者に話を聞くと『よくあること』と言われるのですが、こちらは生活がかかっているので、よくあることでは済ませられないんですよね。でも、フリーランスという立場はものすごく弱くて、ほとんど泣き寝入りするしかない。だから、そういうことがあっても気持ちを切りかえて、次の仕事を探しています」

できるだけいくつもの仕事を並行して行う自衛策

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何度かトラブルを経験した由子さんは、自己防衛策として、複数のクライアントを見つけて、できるだけいくつもの仕事を並行して行うようにしています。「フリーって、自分が稼がなければ収入がなくなります。先方の都合で予期せぬ事態も起こりますから、対策は必須です」と話していました。


 このシリーズ、次回は「本当にあったフリーランスの怖い話~プライベート編~」をお送りする予定です
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