おひとりさま旅行記 世界遺産登録の小笠原諸島 第2回 恋のカシマ大作戦

  2018/6/29
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この原稿を執筆しているときに、「私は後先考えず、捨て身で生きてきたのだな」と気がつきました。


おひとりさま旅行記 世界遺産登録の小笠原諸島 第1回はこちら


こんにちは。株式会社PTAの静原です。前回に引き続き、「小笠原諸島おひとりさま旅行記」をお届けします。記事に関しては、観光の話は一切触れておらず、顔から火がふきそうなほど恥ずかしい恋の過程を記しています。自分でも「やりすぎたなぁ」と思いますが、この旅にまつわるお話はすべて実話です。


1度目の旅行は2016年の9月。2度目の旅行は2018年の1月。私がたて続けに小笠原へ旅立った理由は、小笠原諸島父島に愛しい男ができたからだ。(片思い)


東京都内から父島までは船でしか行くことしかできず、距離はおおよそ1000㎞。遠距離恋愛が成功するか失敗するかは人それぞれであるが、「海を航海しないと会えない!」となると恋の成熟度は格段に下がる。


狙うは純粋な両思い。私は『カシマ作戦』という戦略を考えた。


カシマ作戦とは、

カ → 彼の

シ →思考に

マ →マッチング


である。過去に読んだ恋愛ハウツー本にこんなことが書いてあった。


「好きな人と共通点を作ると、心の距離感が縮まる」


海のガイドの仕事をしている彼の趣味嗜好に私も詳しくなれば、おのずと2人の会話ははずみ、どうにかこうにかお近づきになれるだろうと考えた。

ネイチャー系女子計画は、ダイビングライセンスに並行して

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おひとりさま旅行記 世界遺産登録の小笠原諸島 第2回 恋のカシマ大作戦
手っ取り早く彼と仲良くなるには、ネイチャー系女子になればいい。私は急いでダイビングライセンス資格認定ショップに連絡をとり、元旦翌日に神奈川県三浦市三崎町城ヶ島PADIダイビングライセンターにいた。真冬の水面を吹きさらす風は容赦なく人間をこごえさせ、海水は心を凍結させてしまうほど冷たい。見渡すかぎり氷結世界。雲はどんよりと曇り、活気づいた漁師たちもいない。油断すれば死ぬ。


心を高々に激発して、全身から火花を散らす想いで海の中へ入った。


「ありゃ? 陸よりも暖かいではないか!」


体温をキープさせるドライスーツを着込んだのがよかったのか、水の中は思ったよりも暖かく、水深18mで30分ほど過ごすことができた。


3日間の連続海水講習と座学を経て、無事にダイビングライセンスを取得することができたが、もう二度と正月の海に潜ることはない。


1月上旬はこたつにもぐりこんでミカンを食っていたほうが健全だし、まともである。


海で遊ぶ能力は1度目の小笠原旅行に比べてレベルアップしたが、まだ爪は甘い。ネイチャー系女子計画は、ダイビングライセンスに並行してもう一つ進行していた。


「陸を楽しめる女」もネイチャー系男子の心に近づくには必須である。彼と海で仲良くなって、あわよくば夜はドライブ、満点の星空観察に行くかもしれない!と妄想に拍車がかかった私は、自動車学校にも通っていた。


しかしながら陸計画は失敗。パツパツのスケジュールで仮免許取得までは行けたが、本試験会場はお正月はおやすみ。がっくりと肩を落としたがそんなことでは私はひるまなかった。
次なる作戦を考えた。

気がつくと私は外苑前のヘアサロン『ツイッギー』に

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おひとりさま旅行記 世界遺産登録の小笠原諸島 第2回 恋のカシマ大作戦
ムチャぶりだが、仕事として彼に会うのだ。


インタビュー中に、ダイビングの話をすれば、「私も海がそこそこ好きだ」というアピールができる。我ながら完璧なたくらみだと思った。カシマ作戦は着々と進行している。


残るは、外見の問題。


綺麗ごとはぬきにして女性は美しいほうが人生、得である。私は旅立つ2ヶ月前からダイエットに励み、マイナス5㎏の減量に成功したのだ。美貌計画にもちゃっかりと私なりの考えが盛り込まれていて、トレーニング方法はプールのみ。現地では確実に海入るので、潜水の特訓を兼ねて水中ダイエットに限定し、なるべく美しく泳げるフォームも練習していた。


すっきりとしたボディーを手に入れたあとは清楚な女を演出するコスチューム探し。青山骨董通りのセレクトショップ、『DRAWER』でパリッとした白いシャツと気品ただようシルクのスカートを購入した。靴箱にしまってある『Sergio Rossi』のスウェード素材のピンヒールを丁寧にブラッシングして毛並みを整えた。


両思いを目指し、やるべきことはすべてやり終えた。


旅立ちの数日前、ふと、不安が頭をよぎり、「失恋」という単語が、私のはげしい妄想を減退させ始めた。


あんなに美しい男なのだから、女の1人や2人はいるかもしれない。


旅費約15万。ダイビングライセンス取得料8万円。車の免許20万。衣装代10万。ああ!私はこの恋のために一体いくら使ったのか。これでフラれてしまったら惨めすぎる。


気がつくと私は外苑前のヘアサロン『ツイッギー』にいた。


失恋するかもしれないという予想を前々から想像して、胸下まであった髪の毛をベリーショートまで切ってしまった。


女は男に出会ってとことん変わる。私はこの数ヶ月で体重が5キロも減少し、ダイビングライセンス取得、ライター業(試用期間)の権利、ロングヘアをベリーショートに。


女は恋をすると身も心も季節に関係なくころも替えするものだ。


父島へ旅立つ前夜、緊張で鼓動が激しく音を鳴らしているのがわかった。バクバクとしたまま目が覚め、愛おしい男のいる島へ向かう船に乗船した。冬の風は? をキンと冷やしたが、からだの中は熱く燃えたぎっていた。


次回は小笠原諸島に上陸し、念願の彼に想いを伝えます。
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