不妊治療「中退」。そこで私が得たもの。

  2018/5/18
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こんにちは。
株会社オージュ・コンサルティング代表取締役 大森渚です。

前回、不妊治療を経験し、精神的負担からやめることにしたお話をしました。

不妊治療で無事妊娠することを「卒業」と表現したりするのですが、
1年そこそこでやめてしまった私は、まさに「中退」と言っていいのかもしれません。

学校を「卒業」して得られるものも多い。
でも「中退」にもそれ以上のストーリーがあったりしますよね。

今でも子どもを授かるべく努力している方に対してはおこがましいという気持ちでいっぱいですが、
不妊治療を「中退」したからこそ実感できたことを書こうと思います。

人生は一度きりなのだということ

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不妊治療「中退」。そこで私が得たもの。
「人生は一度きり」。
そんなの当たり前のことです。

当たり前のことなのですが、
頭ではわかっていても心の奥から実感しているわけではありませんでした。
しかし、今回の経験からより色濃くそのことを認識することができるようになりました。

それまでの私は、自分の人生を過去から未来へ続く連続ドラマの一回分のように感じていました。自分の代がパッとしなくても、次の代が良ければいいんじゃないか。心のどこかでそのように考えていたのです。

でも、子どもを持たないことって、自分の回で連続ドラマが最終回になるってことなんです。

両親の代や祖父母の代がつなげてきた連続ドラマが、私の代で終わってしまう。
(私はきょうだいがいないので特にそのように思うのかもしれません)

それは、本当に申し訳ないことだけれど、最終回だから、できるだけ良いものにしたい。

そう考えると、一瞬一瞬がものすごく貴重なもののように思えてきました。

子どもを持つことへの想像力が鍛えられた

それまで、子どもを持つことに対するイメージがまったく湧きませんでした。また、子育ての話を聞いてもまるで遠い世界の話のようでした。

でも、不妊治療を受けている間は、その10ヶ月後には生まれるかもしれない子どものことをリアルに想像していました。どんな顔で生まれてくるんだろう、仕事はどうやって調整するんだろう、どこの保育園に預けるんだろうなど。

実際の経験にはとても叶いませんが、そのように想像できる機会を持てたということが、子どもを持つことへの想像力を鍛えてくれたような気がします。

不妊治療の期間中はそれどころではなかったのですが、「中退」後の私は「親子もの」の映画に感動して泣くことができるようになり、周りの人の子育ての話を興味を持って聞けるようになりました。

最終的に子どもを持つ生活は遠くなってしまいましたが、子どもを持つことは決して遠い世界の話ではなく、人間の営みという意味で自分と繋がっていると感じています。

突然美容に目覚めた(!)

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不妊治療「中退」。そこで私が得たもの。
妊娠を望んでいる場合も、その逆も、「妊娠するかしないか」は、自分の身体のことでありながら自分の意思でコントロールできないことの一つです。

自分の意思でコントロールできないものに疲れ果ててしまった私が次に目覚めたのは、頑張れば頑張っただけ目に見える成果が出るもの、つまり「美容」でした。

悲しいかな、いくらお金と時間をかけても結果が見えない「妊娠」に対し、「美容」はかけたお金と時間が結果としてきちんと返ってきます。

得られなかった何かを何かで補うのは、あまり健康的ではないかもしれない。それでも今の私には必要なものだと思っています。
(ギャンブルやお酒に走らなくて良かった!)

それでも悶々とした気持ちは残る

前向きなことばかりを書いてしまいましたが、立ち直って前を向いて歩き出せるまでの間は悶々としました。

子どもを産み育てる前提だった人生設計を見直さなくてはいけなかったこと。
働く理由、お金を得る理由が見出せなくなってしまったこと。
親に申し訳ないという気持ちもあったこと。

子ども連れの家族を見かけると、辛くて目をそらしていた時期もありました。でも、自分自身は子どもが持てなくても、子どもがいる生活に対する理解はしておきたいと思うようになりました。なので、今ではきちんと目を向けて、人がどのように子どもを育てているのかよく見るようにしています。

それでも、小さな子どもを見て気持ちが揺れることはあります。でも、少しずつではありますが、揺れが穏やかになっているのを感じています。そのうち、このような気持ちを抱いたことさえ、過去のこととして懐かしく思えるような気がしています。

人生は不確定要素が多いので、今から何が起こるかはわかりませんが、不妊治療「中退」から3か月経った私の気づきを綴ってみました。
結果が出ても出なくても、決して悪いことばかりではなく、得られるものもあるんだよ、ということを伝えられればと思いました。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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