気がついたらアラフィフレイコさんの会社人生 私はこれまで何をしていたのだろう

  2018/4/27
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1993年 22歳


都内の有名私立大学を卒業したレイコさんは、大手メーカーにすんなりと入社しました。入社時にどちらか選ぶよう迫られたのは、出世の望みがあるものの転勤必須の総合職か、サポート業務が主ですが首都圏から離れることはない一般職。どちらも選ぶことができたのですが、将来結婚するだろうし、転勤はありえない、と一般職をレイコさんは選びました。

一般職を選びんだレイコさんは

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気がついたらアラフィフレイコさんの会社人生 私はこれまで何をしていたのだろう
1998年 27歳


合コンで知り合い付き合い始めた彼氏は、地方の国立大学出身。中堅どころの商社にお勤めです。そろそろ結婚?という雰囲気になりましたが、レイコさんが気になるのは彼の年収。実はレイコさんの方が年収が高いのです。また、彼はいつか地元に戻り、実家を継がなければいけない立場ということがわかりました。彼はレイコさんと結婚したいと言ってくれましたが、何となく気乗りがせず、いつのまにか彼は地方へ転勤。そのまま別れてしまいました。

自分のほうが年収が高かったレイコさんは

2000年 29歳


30歳を目前のレイコさんですが、いまだに後輩がいません。なぜならレイコさんが入社した翌年から会社が一般職女性の採用を控えてしまったのです。代わりに派遣社員がレイコさんの部署に配属されてきました。派遣で働く彼女たちは、仕事以外に様々な事情があります。アイドルの追っかけ、舞台女優、税理士試験に挑戦、など。楽しそうな彼女たちの話を聞いて、レイコさんも新たなことをしてみようか、という気持ちになりました。が、会社を辞めてもやりたいと思えるような対象は見つけることができず、そのまま会社で働いています。

会社を辞めてもなあと居残るレイコさんは

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2002年 31歳


5歳上の女性の先輩がついに課長に昇進しました。会社で初めての女性課長ということで、社内報に大々的に取り上げられました。同期の女性たちとのランチでその話題になったのですが。

「残業とかすごいらしいよ」

「この前、年配の男性にきつく叱ってるの見ちゃってさあ。あれはないなあ」

「あれだけ仕事してたらオンナとして終わってるよね」


という流れになり、最後には全員があんなに仕事に打ち込むことはできない、私には管理職は無理、という結論に至りました。レイコさんも「確かに自分には無理だわ」と考えながら、相槌をうつのでした。

私には管理職はムリとの結論に至ったレイコさんは

2009年 38歳


事務職の女性社員はごくわずかになり、レイコさんは派遣社員と出産や育児で時短勤務中の後輩社員たちとともに、受発注の事務業務をしています。レイコさんの後輩社員たちは就職氷河期を乗り越えて会社に入ってきており、非常に優秀です。子供を育てながらも働き続けたい、という気持ちが強く、短い時間で次々と仕事をこなしていきます。


彼女たちを目の前にして、レイコさんは焦りを感じます。一方で、ベテランのレイコさんにも次々と仕事が入ってくるため、目の前の仕事をこなすだけで勤務時間は終わってしまうのです。場合によっては派遣社員や後輩社員たちのフォローで残業もあります。今まで通り会社と家を往復する毎日です。


ある日、書店でみかけたビジネス誌に「目指せ!年収500万円の女性になるために」という特集が掲載されていました。長年同じ会社に勤務しているレイコさんの年収は500万円を超えています。自分は平均より高いんだ。派遣社員はここまで稼げないわよね。という妙な優越感を得て、レイコさんは書店を後にしたのでした。

年収500万円超で優越感もあったレイコさんは

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気がついたらアラフィフレイコさんの会社人生 私はこれまで何をしていたのだろう
2016年 45歳


ある日、レイコさんは人事部に呼ばれました。新しく事務センターを立ち上げるので、そこの課長になってほしいというお話です。数年前から会社がイメージアップを図るために「働き方改革」「女性活用」をうたい、女性社員を積極的に管理職に引き上げているということはレイコさんもよく知っています。一方で、管理職に引き上げられた女性たちが、周りの昇進できなかった男性たちから足を引っ張られてつらい思いをしているとか、経営陣との意思疎通や部下へのマネジメントができずに体調を崩した、という話も聞いています。レイコさんは課長の話を断りました。

課長職の打診を断ったレイコさんは

2018年 47歳・・・今


女性職員向け研修を受講するよう会社から指示があり、レイコさんは研修を受講しました。研修ではキャリアカウンセラーを名乗る女性講師から、自分の年表を作成するよう指示され、レイコさんはこれまでの自分の働き方を見つめなおしています。


自分の得意なこと、好きなことはなんだろう? 女性講師から問われてレイコさんは気が付いたのです。


「私はなんのために仕事をしてきたのだろうか?」

そして、焦りと不安が生まれているレイコさん

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気がついたらアラフィフレイコさんの会社人生 私はこれまで何をしていたのだろう
あと3年でレイコさんは50歳を迎えます。もう昇進の話はないでしょう。


今後、自分はどうなるのだろうか。


レイコさんにはこれまでにない焦りと不安が生まれています。
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