「起業したい。でも、子どもも欲しい」この気持ちとどう付き合うか

  2018/2/22

こんにちは。


株会社オージュ・コンサルティング代表取締役 大森渚です。

1.起業する女性の多くが悩むあのタイミング

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「起業したい。でも、子どもも欲しい」この気持ちとどう付き合うか
独立した時に、成功した経営者の方にこのように言われました。


「飛行機も、離陸の時は全力でエネルギーを使う。」
「起業も最初の5年間なりふり構わず頑張れば、後は起動に乗ることができる」


私が独立したのが32歳の時、法人化したのが34歳の時。それからの5年間はまさに怒涛のような毎日で、気づいたら39歳になっていました。


仕事についてはまだまだ成功とは言えませんがおおむね順調です。

私が独立してからの7年間、友人たちは次々に結婚し出産

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起業女子が増えています。会社経営なんて全く縁がないけれど、自分のやりたいことを追求したら起業という選択になった。ただしいつも考えることは、ちゃんとお客様がくるのだろうか? 税金とか決算とかどうなるんだろう? 法人と個人のどちらがいいのか?わからないことだらけですよね。「起業についてのマインドと必要な知識を専門家がしっかりと伝える」ためのジャンルです。
そして、私が独立してからの7年間、友人たちは次々に結婚し、子どもを産んでいきました。


焦らなかったわけではありません。


電車や街中で同世代の女性が子どもを連れて歩いているのを見るたびに、心にチリチリとして痛みを感じました。しかし、滑走路で全力で走っているときに、人生の一大行事に挑戦する勇気が、私にはありませんでした。


さて、世の中の起業した女性は30代をどう過ごしているのでしょうか?


中小企業白書の起業家の年齢別構成の推移(平成29年度)によると、女性の起業家については39歳以下の起業が43.4%を占めており、すべての年齢層の中で一番高くなっています。また、日本政策金融公庫総合研究所の「起業と起業意識に関する調査」(平成29年度)でも、女性の起業時の年齢で一番多くを占めているのが30代です。もちろんその中にはすでに子どもを産んだ女性も多く含まれていますが、私の周囲を見回してみると、未婚女性や既婚で子どもがいない女性の起業も非常に多いです。


そして、厚労省の「人口動態統計」(平成28年)によると、平均初産年齢は30.7歳、私が住む東京都では32.3歳です。30代は、女性にとって、社会人としての経験を積んで自分の事業を始める時期でもあり、出産を経験する時期でもあるのです。


つまり、スタートアップで仕事に全力を注ぐ時期と、出産を検討する時期が、見事に重複してしまうということになります。

2.選べないものは選べない

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「起業したい。でも、子どもも欲しい」この気持ちとどう付き合うか
「起業する女性」を子どもの有無を基準に分類すると、以下の3パターンに分けられます。


1)子育てをしながら起業する女性
2)子どもを産まない選択をしてから起業する女性
3)子どもを産むことを望みながら起業する女性


それぞれに大変なことはあるのですが、私はまさに3)のパターンで、これはなかなかやっかいです。


「どちらかを選べ」という世間の声は絶え間なく聞こえてきます。


「子ども産んだら仕事はしばらく休まなきゃね」(おいおい、自営業には産休育休制度なんてないんだよ)


「子どもを産んだら仕事で成功なんて無理だね」(子どものいる女性経営者なんていっぱいいるし…)


でも、そんなこと言われても、選べないものは選べません。


だって、誰が何と言おうとやりたいことは全部したいんですもん。全部しないと気が済まないんですもん。


ただし、年齢とともに「産みたくても産めない」可能性が高まっていくのは確かで、私自身タイムリミットがすぐそこに近づいているのを実感しています。

3.子どもを産みたい女性起業家が進む3つ(または4つ)の道

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「起業したい。でも、子どもも欲しい」この気持ちとどう付き合うか
まさに焦りの渦中にいる私には、私より若い世代の「子どもを産むことを望みながら起業する女性」に対して、どうするのが一番良いのかアドバイスする術はありません。しかし、「子どもを産むことを望みながら起業する女性」には3つの道があると思います。


1)起業のタイミングを早くする(例えば、25歳で起業すれば、5年経っても30歳です)
2)事業をできるだけ早く軌道に乗せる(例えば、5年かかるところを3年で軌道に乗せる)
3)リスク承知で高齢出産を目指す(もちろん身体的金銭的にも負担がかかります)


1)も2)も叶える才覚のなかった私は3)のまっただなかにいます。
しかし、このフェーズにもタイムリミットがあり、いつかは


4)子どもを産まない人生を選び直す


というフェーズに移る可能性もあります。

4.「7枚目の皿」がない人生をしっかりと愛す

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「起業したい。でも、子どもも欲しい」この気持ちとどう付き合うか
人間は、6枚1セットの皿と、7枚目の皿が欠けた7枚1セットの皿があると、後者を低く評価してしまうそうです。実質的には6枚で変わらないのに、あるはずだった7枚目がないと思うと、かえってその存在感が増してしまうのです。

もしかしたら、起業した女性にとっての子どもというのは、7枚目の皿のようなものなのかもしれません。自分のやりたい仕事をしている。お金もある。おおむね健康…やら何やらで、6枚の皿は揃っている。


ただ、7枚目の皿だけがない。


そこで大事なのは6枚の皿でもちゃんと完結していると考えることだと思います。


子どもがいてもいなくても十分素晴らしい人生。だから、自分に与えられた人生をしっかりと愛でようと考えています。


私の人生が6枚の皿になるのか、7枚の皿になるのか、
それとも6枚の皿とだいぶ困りものの1枚の皿になるのか、
今からのことはまったくわかりません。


でも、とりあえず自分の気持ちには素直に、やるだけのことはやってみようと思います。


株会社オージュ・コンサルティング代表取締役 大森 渚
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