仕事を頼まれたのに気が乗らない…そんな時、受ける?断る?

  2017/12/11
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1.「断る」ことって、得意ですか?

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ビジネスの荒波の中、もがいて、もまれる私たち。40歳を過ぎたころから、目上の人にはしなやかに、したたかにかわして自分を守る。でも譲れない一線はしっかりと守り、時として一目をはばからずに表現する術を身につけてきた。この先も長く働き続けるためのヒントを詰め込んだジャンルです。
みなさんは、「断る」ことは得意ですか?私は、大の苦手です。

実は、自営業になってからの3~4年は
「できるだけすべての仕事を受ける」というスタンスでした。

ちょっとしんどいなと思っても、
こっそり他の方のサポートを受けたり、猛勉強したりしながら、
なんとか乗り切ってきました。

そのことで、それなりに得たものはありました。

「断らない」ということを良しとしてきたのですが、
最終的に、断った方が良かったのではないかというケースもありました。

特に、「結果を出せなかった」ケースについては、
無理に受けずに断った方が良かったと反省しています。

具体的にはこのようなケースです。


1)その分野での自分の専門性が低いケース

このケースについては、正直に実情を話して他の人を
紹介した方がずっと誠実なのは言うまでもありません。


2)地理的・時間的な制限により現実的でないケース

やたらと移動距離が長い、やたらと納期が短いなどのケース。
これも、想定外の費用がかかったり、焦っていい加減な仕事になったりする可能性が高くなります。
精神衛生上良くなく、良い結果にも結びつきにくいです。


3)予算が著しく低いケース

予算が著しく低い場合、割けるリソースも限られてしまいます。
そうすると、本来ならできるはずだったベストな提案ができなくなります。
この場合も、良い結果を出すのは非常に難しいです。

とはいえ、これらの3つのケースは、ロジカルな断り方が可能で、
断ることの難易度は比較的低いです。

問題なのは「気が乗らないケース」。
これが厄介なのです。「ただのワガママじゃん!」と言われてしまいます。

前置きが長くなりましたが、今回はそんな
「気が乗らないケース」の断り方について
考えようと思います。

2.「気が乗るか乗らないか」という判断基準

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仕事の依頼を受けたけど、なんとなく気が乗らない…
ということ、たまにあるんじゃないかと思います。

そして、このような場合、
無理して受けてしまっても、ろくな結果になりません。

「気が乗るか乗らないか」って、数値化できないですし
主観的なものと言われてしまえば否定できないのですが、

「なんだか気が乗らないな」と思う時、人間ってかなりの高精度で
未来を予測しているんじゃないかと思うんです。

この仕事は後々トラブルになるんじゃないか?
あまり満足してもらえないんじゃないか?
ややこしいだけで、結局お金が回収できないんじゃないか?

これまでの経験、相手とのやりとり
相手のちょっとした表情で
不安要素をどこかで感じているんです。

周りの人は「いい話だから乗ってみなよ」と言うかもしれない。

でも、自分の心の中の声は素直に聞いた方がいいです。 これ、絶対です。

【「気が乗らない」時、どうやって断る?】

では、「気が乗らない」時、どうやって断るか。

大人なので、間違っても、「気が乗らないから」と言えませんよね。

そのような時は、予算でも、納期でも、専門性でも何でもいいんです。
相手が納得できる理由でお断りすることが大事です。

過去に思い当たるケースがあるのなら、
「このようなケースで上手くいかなかったことがあるのでお役に立てない」
「知り合いがこのようなケースでトラブルになったことがあり慎重になっている」
と素直に伝えてもいいと思います。

3.断る時に大事なのは「出口」と「お土産」

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断る時に私が気をつけているのは、
「出口」と「お土産」。

別の解決策を提示したり
他の相談先を紹介したりして
何らかの「出口」を作ること。

個人的にはこう思う、こういう情報が世の中にはあるなど
相手が解決の糸口にできるような情報を
「お土産」として提供することです。

「出口」と「お土産」を添えるようにすれば
例え断ったとしても、 相手は誠意を感じます。

そして、「断られたけど相談して良かった」
という気持ちになるはずです。

4.続けることは本当に美徳か

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仕事を受けてしまってから、気持ちが乗らなくなってしまうこともあるでしょう。

単発の仕事であれば、とにかく乗り切るしかないのですが、
問題は、レギュラーな仕事についてそう感じた時。

そんな時はまず、どこか一つでも良い部分はないか
続ける理由はないか、探してみてください。

それで見つかったらいいのですが、見つからないこともあるでしょう。

私は、そういう時は全力で逃げてもいいのでは、と思っています。

でも、私たちは大人なので、全力で逃げるためのシナリオを考えます。

(文句を言われない)ベストなタイミングを見計らって、
(たとえどう思っていようとも)精一杯の敬意と感謝を示しながら、
(うっかり引き止められたりしない)誰もが納得するような理由で逃げる。

それでも誰かは無責任だと言うかもしれないし、
少しは迷惑がかかるかもしれない。

でも、我慢しながら気が乗らないことを続けている時間を、
もっと自分の力が生かせて、世の中に価値を
生み出すことに使えるかもしれないのです。

サーカスの象の話をご存知の方も多いでしょう。
鎖で足を繋がれた子象は、最初はもがいて
逃げようとしますが、次第に、逃げることを諦めてしまいます。

そして成長して、楽々鎖を引き抜るほど
強くなっても、逃げようとしなくなるそうです。

私たちはサーカスの象ではありません。

気が乗らず、そして再び気が乗る
可能性が限りなく低いと感じた時は

「続けるのが美徳」という考えは捨て
鎖を杭ごと引っこ抜いて

自分が生きるべき場所に
全力で走って行っても良いと思うのです。

5.終わりに

ついつい熱く語ってしまったのですが、
私が自営業だから仕事を好きに選べるだけで

会社員をしていたら気が乗らなくても
しなくてはいけない仕事もあるのだと思います。

でも、たとえ会社員だとしても、
気が乗らないには気が乗らないなりの理由があるはずです。

自分に向いていないからなのか
無意味と感じているからなのか
効率が悪いからなのか…

様々な理由があるとは思うのですが、
きっとそこには何かを変えるヒントがあるはずです。

「気が乗らない」気持ちをワガママだと切り捨てず、
もっと自分の心の声に耳を傾けてみてもいいのではないでしょうか。



株式会社オージュ・コンサルティング代表取締役 大森渚

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